今日はいつもより早起きをした

傾いた缶ﾋﾞｰﾙ　干したままの服

​

そうだ　今日は君が会いに来る日だ

こんな私は見せられないから

​

でもあなた好みの人になんてきっとなれはしないから

いっそ素顔の私で

​

今日はいつもより早起きをした

横で眠るあなたが起きないように

腕によりをかけて作ったんだよ　喜んでくれればいいんだけど

​

ううん　嘘じゃないよ　これは本当のわたし

料理くらいできるんだよ　たまにしかしないけど

​

このまま一緒に住もうかなんて言ってくれるような人じゃないのは知ってるけど

あなたがいい　そう思わせるのは

無邪気な寝顔を見せたあなたのせいだ

​

​遠い空まで届くようなあなたへのこの唄がいつまでも響きますように

​

ずっと　ずっと一緒に居られるわけないなんて思ってたんだよ

私も馬鹿じゃないからね

だからこの一瞬を　一秒をあなたの隣りで

あなたの笑顔を　あなたの指先を大切にしたいんだ

​あなたの隣りであなたの笑顔を　この心に焼きつけていたい