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​「涼寧」

​作成:29歳

待ち合わせをした祭の宵に

神社の石段に座り込んで髪飾りが揺れた

浴衣姿に恋を覚えた

僕は覚悟を決めたんだ

「手を繋いで歩いてもいいかな」

群衆の中で立ち上がって振り向いた君は頷いて笑った

打ち上げられた花火は

音のない世界で今 幾重にも咲いた君の笑顔を照らして

(As time goes by)

音のない世界を今 彩ってくれたのは君しかいなかった

いつだって君だったんだな

どうかこのまま時が止まれば 

最後の勇気が僕にあればいいのに

渾身の光を灯して

打ち上げられた花火は

幾千の蛍火となり幾重にも咲いた二人の心を照らして

(As time goes by)

音のない世界を今 彩ってくれたのは君しかいなかった

いつだって君だったんだな

(As time goes by)

(As time goes by)

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