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​山荷葉

​31歳

朝露が降り やがて晴れとなって空を描いた午後 今日も愛して

まるで天を仰ぐよう傘を広げ

泣いた花は透いてなお凛と咲く

清流となれ 

夜露に乱るる蛍の行き交う折り夏の知らせを

傍で繋いで 夢でも構わないから

朝露が降り 憂う私の手を

優しく握る君が好きだったの

​叶わぬ恋でもいい それでも構わないから

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